これまでALBUSでは、全国のママを対象にした調査を約30回ほど実施し、調査レポートとして公開してきました。今回は、2021年3月に実施した「住みたい東京23区」調査レポートと、その結果を受けて作成した「東京23区子育て行政サービスリンク一覧」から子育て生活をより充実させるヒントをお届けします。
「子育てがしやすい場所」の条件、“遊べる公園”と“行政支援の充実”
「住みたい東京23区」調査では、0歳から3歳のお子さんがいるママ・プレママ441名に「子育てがしやすい場所の条件」について質問しました。結果は、最多回答が「遊べる公園がある」58.3%、続いて僅差で「行政の子育て支援が充実している」56.7%となり、“遊べる公園”と“行政支援の充実”が「子育てしやすい場所」の条件となるようです。

子育て生活で知っておきたい“行政支援”
これらの結果を受けて、ALBUSでは東京23区別の待機児童数と区が実施している子育てに関する行政支援をまとめた「東京23区子育て行政サービスリンク一覧」を作ってみました。行政支援は、お子さんの成長に合わせ「妊娠期」「出産期」「育児期」の3つの時期別に受けられるサービスが一覧でわかるように整理しています。ここから、いくつかの特徴や知ってほしいサービスをご紹介します。
※記事内で取り上げたサポートは2021年4月時点のものです。
妊娠期から受けられる家事サポート
お子さんが誕生した育児期では、すべての区で「家事サポート」「一時預かり」など、育児の負担を軽くするための各種サービスが用意されています。一部の区では、妊娠期から受けられる「家事サポート」もあります。
たとえば、杉並区には日中に家事・育児を手伝ってくれる人がいない方を対象に、ヘルパーを派遣し、食事の支度・洗濯・掃除・お買い物の支援をしてくれる「産前・産後支援ヘルパー」があります。1時間あたりの利用料金は必要ですが、妊娠時にもらえる「杉並子育て応援券」が使えます。
区によってさまざま。出産でもらえる「金券」「お祝い品」
出産をきっかけにもらえる「金券」や「お祝い品」は、区によって制度の有無や内容に差があります。
<制度の一例>
- 渋谷区「ハッピーマザー出産助成金」……1人の出産につき、10万円を支給
- 練馬区「第3子誕生祝金」……3番目以降のお子さんの誕生時に10万円を支給(2021年3月31日以前に出生した児童は、1人につき20万円)
- 新宿区「誕生お祝い品」……おもちゃの木工製品や絵本のガイドブックがもらえる
これから出産を迎えるにあたり、引越しなどを考えている方は参考にしてみてください。
全国初!江戸川区の「2歳以降の長期育休支援制度」
2021年3月の調査で、住みたい東京23区第3位にランクインした「江戸川区」。選ばれた理由は「行政支援が充実しているから」が最多回答でした。実は江戸川区には、全国の自治体で初めて創設した特徴的な制度があります。
それが「2歳以降の長期育休支援制度」です。国の育児休業制度は最長でもお子さんが2歳になるまでですが、江戸川区では2歳以降も引き続き安心して子育てに専念できるようにしています。2歳以降も育児休業を取得できるように環境整備をした区内事業所を「子育て先進企業」として認定。もし江戸川区内在住で認定企業に勤務していると国の育児休業給付金と同水準(給料の50%相当)の支援金が支給されます。
ぜひ、「東京23区子育て行政サービスリンク一覧」ご活用ください。