ALBUSノート

しまう“だけ”で十人十色。家族の記録の残し方

ALBUSスタッフに聞く、アルバムのつくり方

写真を撮って、ALBUSで注文した写真が届き、それをしまっていく。

こうしたシンプルなものなのに、ALBUSユーザーのみなさんとお話ししたりすると、それぞれの考え方によって、色んなスタイルのアルバムが出来上がっていることに驚きます。

もしかしたら、他の人のアルバムづくりが自分に合った思い出の残し方のヒントになるかも。そこで今回は、ALBUSのスタッフ3人にその様子を聞いてみることにしました。

01

夫婦それぞれの視点の
「家族の記録」を綴じる

プログラマー 熊谷

──熊谷家のアルバムづくりのこだわりを教えてください。

熊谷:僕たち夫婦は撮った写真データを共有せずに、それぞれで注文し、アルバムにしまいます。子どもの1冊ではなく、妻と僕、それぞれから見た「家族の記録」を綴じている感じですね。

写真が届いたら「今回の写真はこんな感じです」と見せ合うんですけど、被写体は同じ家族なのに、出来上がっていくアルバムの雰囲気がけっこう違うんです。

左が奥さんのアルバムで、右が熊谷のもの

──それは面白そう。写真の選び方やしまい方に、夫婦でどんな違いがありますか?

熊谷:僕は見開きで1カ月になるように11枚注文するんですけど、「子どもが大人になったら忘れそうだな」「懐かしんでくれそうだな」と、今だけの表情や格好を選ぶことが多い。

しまうときは、似たような構図や、子どもが同じ服を着ている写真は隣合わせにならないよう、全体のバランスも意識していて。

妻は「子どもがかわいいか」で写真を選び注文するので、枚数に決まりはなく、撮った順番にしまっているんです。なので、いろんなところにマンスリーカードがある。

僕のアルバムは、月ごとのうつりかわりが表れていて、妻のは時間が流れているかのように、すべてのページが地続きな感じといえるかな。

──お子さんとも一緒に思い出を振り返ったりしますか?

熊谷:子どもも一緒に「しまう会」をして、写真を紙芝居みたいにめくりながら「こんなことがあったね」って話しています。その後、僕と妻が自分で各々のアルバムに写真をしまうんですけど、写真の内容が違うから、1カ月の思い出が広がる感じがありますね。

02

子どもと一緒にしまうから、
3人の写真の枚数は同じくらいに

CXO兼デザイナー 伊野

──伊野家のアルバムづくりのこだわりを教えてください。

伊野:子どもが3人いるので、なるべく3人が同じくらいの枚数になるようにしていることかな。子どもたちが「自分は何枚写ってる!」を、比べて気にしだしちゃうと嫌なので。だいたい同じくらいの枚数を撮って、注文するときに偏りがないかを確認します。

──子どもたちもアルバムをよく見るんですか?

伊野:うちでは、届いた写真を子どもたちと一緒にしまっているから。ALBUSを始めた頃に「一緒にやってみる?」と誘ってみたら、みんなすごく楽しそうにしまってくれて。

今では毎月子どもたちと一緒にどの写真をどの場所に入れるかを決めて、家族みんなで楽しめる恒例行事ができた感じもしますね。子どもたちが大きくなってもずっと続けていけたらいいな、と思っています。

伊野:しまうときにはその月だけじゃなくて、けっこう前の写真まで見返しちゃうんですけど、思い出を積み重ねている感覚を味わえるのも、すごく大事な時間だなと。

──写真をしまうことが、家族の思い出を振り返る時間になっているんですね。

伊野:そうだね。あとアルバムには、子どもたちの写真だけじゃなくて、子どもたちが今育っている環境が写っている写真を積極的に入れています。例えば、一緒に遊んだ人だったり、最近子どもたちがハマっているものだったり。

子どもたちが大人になって振り返ったときに、面白いなって思ってもらいたいんですよ。子どもたち自身の成長もしっかりと残しながら、子どもたちの周りの環境もたくさん映っていると、きっとより鮮明に、今のこの時間を思い出してくれるんじゃないかな、と期待して。

いつか子どもたちが大人になったとき、家族みんなでアルバムを見ながら、「これ覚えてる?この頃ね……」と、話して盛り上がりたい(笑)。そんなアルバムにしていきたいですね。

03

月の始まりと終わりのつながりを考え、
その月の絵本をつくるイメージ

プログラマー 橋本

──橋本家のアルバムづくりのこだわりを教えてください。

橋本:実は我が家では、アルバムづくりは妻がしていて。もともと、僕が注文からアルバムにしまうことまでしていたんですけど、今は自分は注文だけにして、しまうのは妻にお願いしています。

──それはどうしてですか?

橋本:知り合いの夫婦もALBUSを使っているのですが、妻が写真を注文して、夫と子どもが写真をアルバムにしまうみたいなんです。聞いたら、妻の方は注文が「作業」になってしまって、ALBUSを楽しめていないと……。

そのとき、写真をアルバムにしまうことが、ALBUSにとって、大切な楽しいことなんだって気がついたんです。妻にもALBUSを楽しんでもらいたいから、しまうことをお願いするようにしたんです。

──橋本さんの奥さんは、どんな風にしまっていますか?

橋本:妻に聞いたら、アルバムにしまうとき、まずはそのひと月をふり返りながら、自分の中で“しっくり”くるように、しまう位置を決めるそうです。妻にとってしっくりくるのは、ページの始まりと終わりを意識した配置。

しまう位置が決まったら、空が入っているなどの抜け感がある写真を最初にもってきて、後ろ姿などの終わりを連想させる写真を最後に入れる。

うちでは、見開きでひと月分としているんですけど、月ごとに絵本をつくっている感覚、とも話してくれました。とにかく綺麗に、その月の思い出をアルバムに収めたいみたいですね。実際、僕がしまっていた頃よりずっと、見開きごとの完成度が高い(笑)。

──奥さんに気持ちの変化はありましたか?

橋本:妻は「ただ出来上がったアルバムを見ていたときよりも、ずっと自分のものになった」と言ってくれています。楽しんでくれているので、役割を分担してよかったなと思いますね。

あと、息子が今1歳7カ月なんですが、アルバムがすっかり気に入ったみたいで、ここ最近は毎日のように見返してます(笑)。

橋本:息子と一緒にアルバムを広げて、「ママはどこ?」「おじいちゃんどこ?」「てって(愛猫)は?」って質問すると、楽しそうに指さしで答えてくれます。

うちの子はまだまだ小さいですが、すごくいいコミュニケーションツールになっています。もう少し成長したら一緒に写真をしまって、もっとアルバムづくりを楽しめたらいいなって思ってます。

“しまうだけ”で、自然と思い出がカタチになる

みなさんにとって、「真似したい」と思うヒントはありましたか?

一人でも、家族とでも。ぜひみなさんそれぞれのスタイルにあった方法で、「家族の宝物づくり」をしてもらえたら、うれしいです。

💡家族にとって特別な1枚を撮るヒントは、以下の記事よりご覧いただけます。
普段の写真こそいい思い出になる? 家の中で見つける子どもの成長

執筆:西山桜、編集:株式会社ツドイ + 南澤悠佳(ALBUS編集部)

サポーターのみなさん。ALBUSの藤井です。今回は、しまい方の工夫だけでもっと大切なアルバムができるという記事です。
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